2013年8月29日
日本マクドナルド株式会社の役員人事につきまして

〔2013年8月27日 記者説明会にて〕
日本マクドナルドホールディングス株式会社 代表取締役会長兼社長兼CEO
日本マクドナルド株式会社 代表取締役会長
原田泳幸
経営者にとって重要な使命である後継者についてご報告させて頂きます。
日本のマクドナルドは、日本マクドナルドホールディングス株式会社というホールディングカンパニーのもとに、いくつかの子会社があり、そのなかで一番大きいものが約3,300店舗を運営する日本マクドナルド株式会社というオペレーティングカンパニーです。
私は10年近くこの両社の代表取締役会長兼社長兼CEOという立場にありましたが、この程、日本マクドナルド株式会社取締役会及び株主総会におきまして、代表取締役社長兼CEOにサラ・カサノバを指名し、了承されました。私は、日本マクドナルドホールディングス株式会社の代表取締役会長兼社長兼CEOを引き続き担当するとともに、日本マクドナルド株式会社については、代表取締役会長に専念いたします。
この新体制のもと、日々のビジネスの経営は、オペレーティングカンパニーのリーダーとしてサラ・カサノバが執行の責任を持つことになります。私はホールディングスの代表及びオペレーティングカンパニーの代表取締役会長としての立場で、全面的にサラをサポートし、引き続き対外的な活動や経営全般への責任を果たして参ります。
後継者の問題は、私自身が経営の最重要課題の一つとして、長く注力してきていました。今後の日本マクドナルドの発展を考えた場合、更なるグローバリゼーションが最も重要となります。ここでいうグローバリゼーションとは、グローバルのマクドナルドビジネスの資産、ビジネスモデル、人材を最大限に活用し、日本のマーケットでマクドナルドにしかできない価値をお客様に提供していくことです。
そのための最適な人材を今まで育成してきていましたが、今回サラ・カサノバが、このポジションを受けられる状況となりました。このことは当社のビジネスを間違いなく強化することになるため、できる限り早いタイミングでの人事を実施いたしました。
サラ・カサノバは、極めて優秀なビジネスリーダーであるとともに、マクドナルドのビジネスに深い理解があり、今までのキャリアでも十分な実績を上げています。2004年から2009年までサラは日本で執行役員マーケティング本部長及び上席執行役員事業推進本部長を担当した経験があり、私がリードした改革の実行の重要メンバーの一人でもありました。
日本のマーケットの独自性を理解し、そのためのマーケティングの経験も十分あります。当時マーケティングの責任者として、えびフィレオ、メガマック、そしてクォーターパウンダーなどの戦略的商品の導入をリードし、成功に結びつけた実績もあります。日本を離れた後、マレーシア及びシンガポールで総責任者として経営の経験をし、実績を残しています。更には、カナダ、ロシア、日本、マレーシア、シンガポールと異なるマーケットでの経験が豊富にあります。すなわち今後の日本のマクドナルドの成長のため最も大事な更なるグローバルアラインメントをとるリーダーとして最適であると考えています。
女性の社長・CEOが就任するということは、数年前からわが社が取り組んでいる女性リーダーシップの育成という点でも極めて素晴らしい人事だと自負しています。経営陣の多様性は、ビジネスの成長に大きな価値を生みます。
今回のサラ・カサノバの起用により、日本マクドナルドは更なる成長を果たしてまいります。
就任のご挨拶
日本マクドナルド株式会社 代表取締役社長兼CEO
サラ L.カサノバ
日本マクドナルド株式会社の代表取締役社長兼CEOに任命されたことをとても光栄に思っています。私は、以前、日本マクドナルドに在職していたことがあります。この経験は私のキャリアの中で最も思い出に残っている経験の一つです。そして今、この素晴らしいビジネスを更なる成長のステージに導くために戻ってくることができ、身が引き締まる思いです。
私は原田会長を大変尊敬しており多くを学んできました。日本マクドナルドは、過去10年間において、会長の強いリーダーシップによって、多くの改革を実現してきました。会長の貢献なしには決して実現できなかったことであると思います。
私は会長が築き上げた強いビジネス基盤のうえに更にビジネスを発展させていきたいと考えています。私たちが何かを実行するときにはいつでもお客様の体験を中心に考えるということ、これがまさにマクドナルドのもっとも大切な価値であり、リーダーとしての私にとって常に第一の優先事項です。また、マクドナルドのすべての活動においてそうであるように、ピープルが私たちのビジネスの基盤です。日本のビジネスをリードしていくうえにおいてもピープルは私の優先事項であり、引き続き、マクドナルドとしてのお約束をお客様にご提供していきます。
お客様を最優先するということに付け加えて、グローバリゼーションや人材開発ということが、日本マクドナルドが次の成長ステージへ進むために大変重要な鍵になるものと考えています。私自身、6つの異なる国でのマクドナルドビジネスの経験があり、いち早く、グローバルでの成功事例を見てきました。それと同時に、多くの国において、世界標準のマクドナルドの強みを人材育成においても実践してきました。私の知識や経験をもって、日本マクドナルドの今後の成長に貢献できるものと確信しています。
日本マクドナルドは世界中のマクドナルドのなかでも、その規模や潜在的なビジネスチャンスにおいて大変重要な位置づけにあります。新しい役割において、再び原田会長と共に働き、日本のビジネスに貢献していけることを大変楽しみにしています。
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