日本マクドナルドホールディングス株式会社
2005年2月10日

平成16年12月期 通期連結決算状況

 日本マクドナルドホールディングス株式会社〔本社:東京都新宿区〕の平成16年12月期(平成16年1月1日〜平成16年12月31日)の連結による通期決算につきまして、下記の通りご報告いたします。
<概況を下記に記載、業績数値は別途>

平成16年12月期 通期連結業績および営業概況

◆既存店売上高前年比 +3.3%
◆既存店客数前年比 +3.0%
◆四半期ベースでは連続5四半期既存店売上前年比プラス
◆連結経常利益前年比 +283.7%
◆連結当期純利益3期ぶりに黒字転換 36億80百万円

 当社グループにおきましては、前期に引き続き連結子会社である日本マクドナルド株式会社に経営資源を集中した結果、平成15年第4四半期より連続5四半期既存店売上高(注)が前年同期を上回りました。当連結会計年度の業績は連結売上高が3,080億79百万円で、前年比2.8%の増加となりました。利益面につきましては、連結経常利益は72億77百万円で昨年比283.7%の増加。連結当期純利益は36億80百万円となり、平成16年度において業績は回復に向かっております。

(注)既存店売上高は、当年度対象月と前年同月の営業日数の比が85%以上である店舗の売上高です。
   前年同月比によって営業のトレンドを測ります。
3つの戦略的課題
「ブランドの再構築」 「店舗体験の向上」  「組織力の更なる向上と人材育成」
◇ブランドの再構築 
グローバルなブランド戦略である「i'm lovin' it TM」の下で、日本マクドナルドは、お客様にとってより価値のあるブランドの構築に取り組んできました。
ハッピーセットにおいては、「おじゃる丸」など強力なキャラクターを投入し、マクドナルドならではの「FUN(楽しさ)」を提供しました。
また、グローバルスポンサーとしてアテネオリンピックを盛り上げるとともに、オリンピック初出場を果たした女子フィールドホッケー日本代表をサポートしました。
「スマートセービング」やクーポンなどを通じたバリューの提供も強力に推進しました。
メニューの強化としては、お客様に高品質でおいしい新商品を継続的に提供するために、商品開発において新たな戦略的なプロセスを採用しました。これにより、3月には「フィシュ マックディッパー」、6月には「マックグラン」「ダブルマックグラン」、8月には「チキンフィレオ」を発売しております。更に、「トマトマックグラン」「トマトチキンフィレオ」をメニューに加えてお客様のメニューチョイスの幅を広げました。また、お客様の人気が高い「月見バーガー」「グラタンコロッケバーガー」等を期間限定品として販売いたしました。
◇店舗体験の向上 
マクドナルドの最大の強みであるクイックサービスと正確でフレンドリーな応対に焦点をあて、サービス向上に努めました。最高の店舗体験の提供に対する意識と能力を高めるため、人員配置や教育に特に繁忙期に集中投資を行いました。サービス強化とともに、既存店舗1,946店舗において改装を進め、コンテンポラリーで快適な雰囲気づくりを行っています。また、「メイド フォー ユー(できたての商品をより早いスピードでお客様に提供するオーダーメイド調理システム)」の導入を加速しほぼ全店に導入を完了いたしました。
◇組織力の更なる向上と人材育成 
5月に改編を行った新組織の下、マクドナルドが日本ならびにグローバルに持つビジネスノウハウや人的資産を融合し、グローバルな視点で経営に取り組む体制を整えています。
 当連結会計年度の店舗展開に関しましては、前期に続き既存店投資に注力し新規出店は抑制いたしました。出店店舗数はトラディショナル店舗(標準店舗)15店舗、サテライト店舗(メニュー限定店舗)26店舗の合計41店舗、また不採算店舗を含む店舗の閉鎖はトラディショナル店舗13店舗、サテライト店舗27店舗の合計40店舗となり、当連結会計年度末の総店舗数は、3,774店舗となりました。
 このような経営課題への継続的な投資および取り組みの結果、当連結会計年度のシステムワイドセールス(注)は3,959億42百万円(前年比2.4%増)となりました。

(注)システムワイドセールスとは、直営店舗とフランチャイズ店舗の合計売上高です。
    連結損益計算書に記載されている売上高とは一致しません。
平成17年12月期 活動および通期連結業績予想
◆既存売上高前年比   +4.1%  
◆システムワイドセールス前年比   +5.0%  
◆連結経常利益 +28.2%  
◆連結当期純利益 +40.5%

平成17年度においては、これまでのハンバーガー事業の基盤強化に引き続き投資し、活動を集中するため、3つの戦略的課題に継続的に取り組んでまいります。さらに、マクドナルドが従来より持つ強みをより強固なものとするための活動を推し進めてまいります。
平成17年 戦略的課題
「サービス」 「バリュー」 「ファミリー」 「ブランドの構築」 「店舗体験の向上」
「組織力の更なる向上と人材育成」
サービスにおいては、昨年導入を加速させた「メイド フォー ユー」キッチンシステムによるオペレーションの向上を通じて、常にできたての商品をスピーディに提供し、顧客満足度の向上を目指します。また、より利便性を高めるため、一部の店舗において開店時間を朝6:30とします。これに伴い朝食時間帯の強化として3月には朝食メニューのベーグルサンドイッチとして4種類目となるサラダマリネベーグルを投入します。他にも、サービス向上の一環として、サービングタイムの短縮や、お客様の満足度の高いホスピタリティを提供できるようサービストレーナーの育成を図っていきます。 
バリュー戦略としては、お客様にとって「納得感」の高い価格体系を再構築していく計画です。マクドナルドとしてのバリューを商品の価値やスピーディなサービス、快適な食空間など総合的に検証し、競争力のある価格体系を構築してまいります。これにより、客数の増加を図り、売上の向上を目指します。
ファミリーへのアプローチでは、ハッピーセットのキャラクターとバランスの良い生活習慣に関するメッセージを印刷したオリジナルボックスによる提供や、メニューチョイスの幅を広げるなどの活動を展開します。さらに、母親向けのブランド広告やドナルドを活用したプログラムも展開してまいります。
一昨年より展開している「i'm lovin' it TM」ブランド戦略においては、特にグローバルに推進している「Balanced Lifestyles(バランスの良い生活習慣)」の提唱をスポーツ支援や食育、メニューチョイスを通じて行っていくほか、子供たちの健やかな成長を応援するチャリティにも引き続き取り組んでいきます。また、ヤングアダルト層へのアプローチのためのブランド戦略も強化してまいります。
店舗展開においては、出店はベストロケーションを重視し、年間75店舗の新店を計画しております。また、引き続き不採算店舗の閉鎖も戦略的に行っていきます。店舗数としては、今年度末において前年に対し増加させる計画です。また、店舗デザインの差別化、客席の増席、居心地の向上、優れた視認性を目指して既存店の改装にも注力し、年間約500店舗のリモデルを行います。これらの新店・リモデル店舗・店舗機械等に合計約220億円を投資するほか、店舗の営業力強化のために店舗マネジャーをおよそ600人増員するとともに、優秀なクルー(アルバイト従業員)をより効率的に採用できるプロセス作りを行います。
組織については、昨年に引き続き日本ならびにグローバルに持つビジネスノウハウや人的資産を融合し戦略立案に活かし、平成17年以降の継続的な成長に向けて最大限に活用してまいります。
平成16年12月期 決算短信(連結)
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